エンスト（エンジンストップ）とは、エンジンが突如として停止してしまう現象を指します。
車を乗る人であれば、エンストの経験は、誰しもが一度は持っています。特に自宅で起こった場合、どう対処したらいいのか悩む人も多いでしょう。
この記事では、自宅でエンストが起きた場合の自分でできる方法から、プロへの依頼まで対策や予防策について解説します。
車を2台以上使ったジャンプブースターから、１台でも解決できるジャンプスターターなどエンストのトラブル解決に関する方法をご参照ください。
自宅でエンストが起きた場合の"あるある"
自宅でのエンスト"あるある"としては、
- 長期間車を動かさなかったことによるバッテリー上がり
- ガス欠（燃料不足）
- エンジンの故障など
などが挙げられます。
特に、冬場に車を屋外に放置していると、寒さでバッテリーが弱ってしまうこともあります。これらの原因を知ることで、適切な対策を取ることができます。
ここでは、特にバッテリー上がりによるエンストの対策と予防策について解説していきます。
自宅でエンストした場合の対策として
車がエンストしてしまったとき、すぐに思いつくのは「近くのガソリンスタンドに連絡する」という方法があります。しかし、自宅で起こった場合、プロに依頼する前に自力で解決できることも多いのです。
ブースターケーブル
ブースターケーブルとは、2台のバッテリーの＋（プラス）端子をつなぐ赤いコードと、－（マイナス）端子をつなぐ黒いコードの2本セットのケーブルで、バッテリー同士をつなぐことで、エンジンをかけることが出来ます。
隣の車や家にある別の車とつなぐことで対応可能です。ブースターケーブルを持っていると、このような緊急時に役立ちます。
バッテリー上がりは、JAFが出動するトラブルの第1位です。 ヘッドライトや室内灯の消し忘れなどによって、バッテリーが上がってしまった時は、他の車から充電させてもらうことで、エンジンをかけることができます。端子をつなぐ順番など、注意事項を確認しておきましょう。
ブースターケーブルはいざという時に、車に装備しておくと良いでしょう。
ブースターケーブルは自分が助かる場合もありますが、他のエンストになった車を助けるという場面でも役に立ちます。
値段も2,000円～3,000円とそこまで高くないのが特徴です。迷った場合はAmazonで高評価の以下商品をオススメします。
ただし、ブースターケーブルはエンストした車以外にもう1台の車が必要であるため、環境によっては持っていても使えない場合があるので注意が必要です。
ジャンプブースター
ジャンプスターターとは、それだけでバッテリー上がりから一時的に電力を供給してエンジンを始動させることが出来るアイテムです。
値段としては、4,000円～10,000円のものがあり、ブースターケーブル同様そこまで高額ではないものです。急ぎでエンジンをかけなければならない場合でなければ、翌日届くAmazonなどで注文するのも手になるでしょう。
商品選びのポイントは、まず自分の車のエンジンサイズや種類に合ったものを選ぶこと。また、頻繁に使用する予定がない場合は小型のものを、よく使う場合や複数の車種に使う場合は大容量や多機能なものを選ぶと良いでしょう。
ガソリンスタンドなどプロに依頼
エンストが発生したとき、自身での対応が難しい、もしくは即座の対処が必要な場面もあります。そんな時、プロの力を借りるのが最も確実かつ迅速な解決策となります。
ガソリンスタンドを利用する
バッテリー充電サービス
多くのガソリンスタンドでは、バッテリーの充電サービスを行っています。エンストの原因がバッテリー上がりの場合、近隣のガソリンスタンドに連絡してサービスを依頼することができます。
緊急の燃料供給
ガソリンがなくなってしまった場合、ガソリンスタンドから緊急で燃料を運んでくれるサービスも提供されています。
出張サービスを利用する
24時間対応のサポート
車のトラブルに特化した出張サービスは、日夜を問わず迅速に対応してくれる業者が多数存在します。トラブル発生時には、サービスを提供している業者に連絡し、専門家の手を借りることができます。
バッテリー交換や修理
出張サービスのプロは、場合によってはバッテリーの交換やその場での修理を行うことも可能です。詳しい状態を伝えることで、適切なサポートを受けられるでしょう。
エンストやその他の車のトラブルに遭遇した際、自分での解決が難しい場合や時間がない場合は、24時間365日対応の出張サービスを利用するのも手です。【カーバッテリー１１０番】
もしもの時の保険
自動車保険に加入している方であれば、ロードサービスを利用できることもあるので、トラブル時の連絡先などは常に把握しておくと良いでしょう。
ロードサービス
多くの自動車保険には、ロードサービスが含まれています。エンストやタイヤトラブルなど、様々なトラブル時にサポートを受けられます。
エンスト保証
一部の自動車ディーラーや修理業者では、バッテリーの保証サービスを行っています。期間内にエンストが発生した場合の対応やバッテリーの交換が無料で行われることがあります。
自宅エンストを防ぐ防止策
エンストは、突然発生するトラブルの一つ。しかし、予防策をしっかりと講じておくことで、そのリスクを大幅に減少させることができます。以下に、自宅でのエンストを防ぐためのポイントと、もしもの時の安心のための保険について解説します。
定期的な運転
車を長期間使用しない場合、バッテリーの放電や劣化が進む可能性があります。定期的に短距離でも良いので運転することで、バッテリーの健康を保ちます。
車内の電気機器の確認
エンジンを切った後もライトやオーディオ等が点いたままになっていると、バッテリーが上がる原因となります。運転後は必ずチェックを行いましょう。
バッテリーの定期点検
バッテリーは消耗品。定期的に状態をチェックし、必要ならば交換を行います。
車のエンストは、日常的な注意や手入れで予防することができます。また、万が一のトラブル時に備えて保険やサービスを活用することで、安心して車を使用することができます。車の維持管理は日々の積み重ね。少しの手間で、大きなトラブルを回避することができるのです。
まとめ
私たちの日常の移動に欠かせない車。しかし、突如としてエンストというトラブルに見舞われることもあります。特に自宅でのエンストは、計画的な移動や急な外出時に大きなストレスとなります。そこで、この記事では自宅でのエンストを防ぐための方法や、もしもの時の対策を解説しました。
- エンストの"あるある"：長期間の放置や寒冷地での保管、車の老朽化など、エンストが起きやすい条件を把握することが第一歩。
- 対策方法：定期的な運転や電気機器のチェック、そしてバッテリーの定期点検など、日常的なケアでトラブルを未然に防ぎます。
- 便利な商品の活用：ジャンプスターターやブースターケーブルなど、エンスト対策専用の商品を活用して予防と対策を行うことが推奨されます。
- 防止策：ロードサービスやエンスト保証など、万が一のトラブル時にサポートを受けられる保険やサービスを知っておくことも大切。
最後に、車の維持管理は日々の小さな努力の積み重ね。エンストという予期せぬトラブルを避けるためにも、上記のポイントを日常のケアに取り入れて、安全・安心なドライブを楽しんでください。
車との長い付き合いをスムーズにするための情報が、皆様の役に立てれば幸いです。